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本のある暮らし6

 投稿者:α編集部  投稿日:2014年 4月 6日(日)13時30分50秒
  通報 編集済
  .

          本のある暮らし6  2011






「天声人語-箸使いについて」
 2011/1/8

2011.1.8の天声人語に箸使いについての興味ある記事が載っていた。
その中に、「喪の日記」を書いたロラン・バルトの日本文化にたいする記述である。
記事によれば「日本の箸の文化に欧米人は神秘をみるらしい。フランスの思想家ロラン・バルトは『箸をあやつる動作のなかに、配慮の行き渡った抑制がある』と言った。バルトはまた箸には母性や、鳥のくちばしの動作も見た」とある。
何気なくそのなかで生きている私達の文化も、外から見ると違った見え方があるから面白い。





銀座散歩
2011/3/6

朝9:30銀座マリオンにて「ツーリスト」という映画をみる。小さなバケツほどのポップ
コーンを食べながら。懐かしのヴェネチアが舞台。それなりにおもしろかった。ミステリ
ー仕立てだが、無限回廊などの筋を考えることに慣れると、自ずと映画の結末が判ってく
るような気がした。それがいいことなのか、興味が半減するのか今のところ自分にも判ら
ない。
映画の後教文館に立ち寄り、ヴィルヘルム・ゲナツィーノ著「そんな日の雨傘に」を購入。
¥2,000円。ついでにこの前読んでおもしろかったアイランド・ストーリーズの著者ウィ
リアム・トレヴァーのほかの本を調べてもらった。
  アフター・レイン         採流社     ¥2,800
  密会               新潮社     ¥1,900
  聖母の贈り物           国書刊行会   ¥2,400
  フェリシアの旅          角川書店    ¥ 705
  フールズ・オブ・フォーチュン   論創社     ¥1,942
  リッツホテルの天使達       ほおずき書籍   ¥1,500
  同窓               オリオン社    ¥1,200




検診日
2011/4/21

糖代内科及び眼科の検診日
8:30~14:00という長丁場だった。糖代内科はスムーズに済ませたが、眼科は患者
でごった返していた。

◆糖代内科の主治医である鈴木 亮医師の論文
糖尿病とインスリンの脳におけるコレステロール代謝への影響
2011年1月11日
鈴木 亮・C. Ronald Kahn
(米国Harvard Medical School,Joslin Diabetes Center)
email:鈴木 亮
Diabetes and insulin in regulation of brain cholesterol metabolism.
Ryo Suzuki, Kevin Lee, Enxuan Jing, Sudha B. Biddinger, Jeffrey G. McDonald, Tho
mas J. Montine, Suzanne Craft, C. Ronald Kahn
Cell Metabolism, 12, 567-579 (2010)

要 約
 脳は全身でもっともコレステロールの豊富な臓器であり,脳のコレステロールの大部分
は脳によって合成されている.筆者らは,インスリンの欠乏をともなう糖尿病マウスの視
床下部および大脳皮質において,コレステロールの合成を制御する転写因子SREBP2とその
下流遺伝子の発現が低下し,その結果,脳におけるコレステロール合成とシナプトソーム
膜のコレステロール含量が低下することを明らかにした.この変化にはニューロンとグリ
ア細胞の両者におけるインスリンの直接作用が寄与し,インスリンを糖尿病マウスの脳室
に投与すると視床下部におけるコレステロール合成経路の抑制が正常化した.初代培養ニ
ューロンにおいてSREBP2の発現を抑制するとシナプス形成のマーカーが減少し,マウスの
視床下部でSREBP2の発現を抑制すると摂食量と体重が増加した.以上の結果は,インスリ
ンおよび糖尿病が脳におけるコレステロールの代謝に影響することを示しており,糖尿病
やほかの疾患でみられる神経学的な機能不全や代謝異常の発症機序に関与している可能性
が考えられた.




「天国も死後の世界もない」
2011/5/18

面白い記事があった。   毎日新聞 2011.05.18
世界の雑記帳:「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言5月16日、
「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士が、
英紙ガーディアンのインタビューで、「天国も死後の世界もない。天国とは闇を恐れる人
のおとぎ話にすぎない」とし、死後の世界があるとの考えを否定した。

人間の生が精神と肉体の両方で成り立っている以上、どちらが欠けても人間として自立し
て生きてはいけない。死は疑いのない肉体の死滅である以上精神や魂だけが生き続けるこ
とはない。だから天国や来世があるということは物理的に無理な考えだ。
ただ子孫に引き継がれた遺伝子の連綿とした情報があるかぎり、一度生を受けた人の痕跡
は残り、それを来世と言えないこともない。
また、アメリカの女優シャーリー・マクレーンは南米の霊的な経験をもとに「アウト・オ
ン・ア・リム」という本を書いた。その中に「たとえ肉体は死んでも、原子は死滅せずこ
の世界に残る。それがふたたび植物や動物に取り込まれて生命を造ることになる」という
輪廻転生の意味づけをしている。なるほどそういう理屈もあるのかと思った。




「アラン」を読んで
2011/5/31

アラン全集を読んでいたら、フランスの社会学者、哲学者、数学者で、「実証哲学講義」
などの著作があるオーギュスト・コントの人格についての考察を書いていた。コントの考
察そのものを私はまだ読んではいないが、それを併せて論じたアランの説明によると、気
質は生物学的であり、個性は社会学的であり、人格は道徳的なものである。
そこで、各項の順序が威厳の増大と照応していることに注意しながら、我々の系列につい
て考えてみよう。
気質は、性格のなかに形をとらなければ、動物的なものに過ぎない。そして、ほんのがん
ぜない子供では、ほとんど気質だけがあるにすぎない。性格とは考えられた気質であり、
気質以上のものである。自分自身について、現在あるいは未来のあるときに嫉妬深く、執
念深く、憂うつあるいは臆病であったり、あるいはそうなるに違いないと考えることは、
相当な努力を要するからだ。しかし人は個性にうちかち、性格にうちかって、それを克服
して人格まで高めなければなければならない。

この文が目にとまったのは、最近自分の言動を自分の心の中の「良心」に照らし合わせる
という行為について考えていたからだ。巷ではめっきり耳にしなくなったこの「良心」と
いう言葉は、「良心に恥じる」とか「良心に従う」などといった使い方をするのだがもう
一つはっきりしないところがあった。
ある説明によると、良心とは、自身に内在する社会一般的な価値観(規範意識)に照らし
て、ことの可否ないし善悪を測る心の働きのことである。
しかしどうもキリスト教の基本的な神との約束として十戒や、仏教にも在家信者が守るべ
き五戒といったもののように明確なものでなく、個人の育った環境や、生き様や、資質な
どが長い年月を通して得た規範というもので、それぞれの個人的差があるようでもある。
しかし確かに自己を表現する場合には、その言動を自分の「良心」に照らし合わせてみる
ものだ。私は自分の行動において、嫉妬や妬みや執念深さや臆病さなどといった負の感情
を抱いたとき、良心に照らし合わせて良心に恥じないような言動をすることに努力してい
る。

参照:モーゼの十戒
    わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
    自分のために、偶像をつくってはならない。
    主の御名をみだりに唱えてはならない。
    安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
    父と母を敬え。
    殺してはならない。
    姦淫してはならない。
    盗んではならない。
    隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
    隣人の家のものを欲しがってはならない。

   在家の五戒
    不殺生戒: 生き物を殺してはいけない。
    不偸盗戒: 他人のものを盗んではいけない。
    不邪淫戒: 自分の妻(または夫)以外と交わってはいけない。
    不妄語戒: うそをついてはいけない。
    不飲酒戒: 酒を飲んではいけない。




『反物質』の閉じ込め成功
2011/6/6

東京新聞 2011/6/6 に面白い記事が載っていた。
【ジュネーブ共同】欧州合同原子核研究所(CERN、ジュネーブ)は5日、宇宙や自然
界にほとんど存在せず、物質と出合うと消滅する「反物質」の一種を、実験装置の中に1
6分余りとなる千秒間閉じ込めることに成功したと発表した。
物質と反物質は宇宙誕生の大爆発ビッグバン直後は同じ量存在していたと仮定されている。
長時間の反物質閉じ込めによって、より精度の高い観察、実験が可能となり、なぜ宇
宙が物質だけでできているのかなど、宇宙の進化の謎解明に道が開かれたといえる。

この「反物資」をテーマにした小説が 、ダン・ブラウン著のサスペンス小説『天使と悪
魔』(ANGELS & DEMONS)である。これは『ダ・ヴィンチ・コード』とおなじく2009年ア
メリカ映画が公開された。欧州合同原子核研究所(CERN、ジュネーブ)もその映画を
見て、実際に存在することを知ったのである。
ともかく、宇宙には「暗黒物質(dark matter)」や「反物質(antimatter)」という、興
味を刺激する謎が一杯存在していて、飽きることがない。




遊びについて
2011/6/21

キメラ2号氏がヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』について書いてくれましたの
でもう少し話を進めてみましょう。 フランスの社会学者・哲学者・文芸評論家である
ロジェ・カイヨワはヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』に影響されて『遊びと人
間』を執筆しました。私もずっと昔買って読んで見ました。そこには遊びの形態を細かく
分析し、
〈アゴーン(競争:文字通り徒競走など)〉
〈アレア(偶然:ルーレットなど)〉
〈ミミクリー(模倣:演劇やRPGなど)〉
〈イリンクス(眩暈:絶叫マシーンなど)〉
の4種類に分類して考察しています。
しかしその中には言葉遊びは見えない。むしろ子供が体を使って遊ぶ運動に限られている
ようです。そこで言葉に纏わる遊びを調べて見ると
  ぎなた読み、ことわざパロディー、しりとり、たほいや、つみあげうた、倒語、
  どちらにしようかな、なぞかけ、もじり句、アナグラム、アンビグラム、ダズンズ
  ハナモゲラ、パングラム、マジカルバナナ、回文、たいこめ、空耳、見立て、
  語呂合わせ、山号寺号、折句、あいうえお作文、縦読み、早口言葉、駄洒落、
  地口入れ詞、無理問答、ルー語、ピッグ・ラテン、英語の言葉遊び
などがあり、どんなものか見当もつかない物もあります。(時間がある人は調べて見てく
ださい、ほとんどが解説されています)

ぎなた読み    :べんけいがな、ぎなたをもってさ、しころした。
          かねおくれた、のむ
ことわざパロディー:猿も筆の謝り。弘法も木から落ちる
倒語 :ミュージシャンが言葉を逆さにして使う一種の隠語

まあ、いろいろの遊び方がありますが、私達は日常知らず知らずのうちにいくらかは使っ
ているようです。
私は特にアナグラムや数字の語呂合わせが好きです。私のペンネーム「オール・ド・エレ
ガンス」もアナグラムの一種だし、電話番号の1210-7080も「人に言うなよ、○
○は七転八倒」などと数字をみればなんとが語呂を合わせたい誘惑に駆られます。
オキシモーラン言葉遊びは言葉の音や意味の曖昧さを逆手にとったもので、上記の遊びよ
りちょっと複雑なものが出来て、人様々な解釈を楽しめたらいいなと思います。




「文芸時評」
2011/9/28

朝日新聞 2011.09.28 「文芸時評」 斉藤美奈子
「夢まぼろし 大家の弛緩芸」
今月はベテランないし長老と呼ばれるであろう作家たちの弛緩ぶりが目立った。という扇
状的な書き出しで始まっている。その歯に衣を着せぬ批評はよほど書く人がその世界(文
芸界)に毒されていないか、真偽に厳しい見解を持つ人か、打たれ強い性格なのであろう。
その遡上に上がっている作家と作品は
筒井康隆 「小説に関する夢十一夜」
川崎徹  「最後の誉めるもの」
丸谷才一 「持ち重りする薔薇の花」
などである。私はまだそれらを読んでいないが、斉藤氏の掻い摘んだ筋や情景を読んで、
安直なやっつけ仕事みたいな感じ、閨房内の事細かな描写はしょせん男同士の猥談のレベ
ル、主要な筋を脱線してしまい収まりがつかない等々。大家にとってはそれなりの面白さ
を書くことは実に手慣れたものだろう。それもまた才能や芸の内なのであろうが、私はそ
んな小説にただ面白みを感じて満足しすることは避けたいという思いを持っている。もの
を創ることは過去の価値や思想を疑ってかかり、破壊しようとするエネルギーがなければ
新しいものを創り出せない、そういう意志・志向が大事であると思っている。概して功成
り名遂げた人は自分のスタイルを壊すことを怖がり、守りに入るようだ。
またそのスタイルでものを創れば、遊びの作品でも一応大家としての面目は立つのであろ
う。世間もまた好意的に見てくれるに違いない。だが本当の大家は何時までも新しい試み
をし、失う物を恐れないような気がする。斉藤美奈子の刺激的な文芸批評を読んでそう思
った。




「アラン-宿命(アラン著作集2)」
2011/10/1

「学ばざりしこそ口惜しき」これは怠け者の言いわけである。それなら勉強するがいい。
もう勉強しなくなれば、かつて勉強したことがあっても、それをたいしたことだと思わな
い。過去に期待をかけるのは、過去を嘆くこととまったく同様、愚かなことだ。できてし
まったことは、それを出発点することができればこれほど好都合なことはないし、それに
囚われるならば、これほどけしからぬことはない。




本探し
2011/10/23

神保町の本屋二軒ほど探し回ったが見つからなかったので、トーマス・トランストロンメ
ル『悲しみのゴンドラ』の本を「思潮社」にインターネット予約をした。重版するのでい
つ手にはいるかわからない。 定価2,520円、新装版・菊判上製・112頁
本郷から水道橋を通り神保町へ。途中昼食に桂庵でかつどんを食べた。書泉、三省堂に立
ち寄り、お茶の水橋を渡って帰る。約6千歩。




「無題」
2011/10/24

古賀 和彦 さま
 ご注文いただき、ありがとうございます。
 申し訳ございません。
 『悲しみのゴンドラ』只今、重版中でございます。
 11月上旬の出来上がり予定です。
 重版が出来次第、改めて発送の案内をさせていただきます。
 尚、発送前日までキャンセルはお受けできます。
          思潮社  営業部



「悲しみのゴンドラ」
2011/11/8

今日T.トランストロンメルの「悲しみのゴンドラ」が届いた。青い表紙の帯には「ノー
ベル文学賞受賞!」
詩にとらえられた言の葉は、まるで消えゆく緑のようだ。脳卒中で言葉を奪われたのち、
詩人は前後の深い沈黙をたたえる新しい色を染め上げた。そしてなによりもすならしい黒。
「ゴンドラは命を重く積み運ぶ、簡素で黒いそのかたち。」スエーデンから届いた贈り物
である。-----堀江敏幸(朝日新聞1999.5.9)

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