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エイプリルフール2015

 投稿者:α編集部  投稿日:2016年 4月 5日(火)18時05分9秒
  通報 編集済
       エイプリル・フール2015~



      赤松次郎にとって4月1日は何か特別の日のようだ。
    いい嘘も、悪い嘘もともにつけない(つかない)氏にとっては
        どこか開放された一日となるのかもしれない。




2016年

オキシモーラン的エイプリルフール-その1

   オキシモーラン社による新商品のご案内
◆ニャン眠剤発売
 さるNPO法人がまじめに統計をとったデータによると、先進国では97%の人が不眠
に悩んで いるという。その原因が配偶者・恋人、病気、リストラ、職場の人間関係、近
隣関係、社会体制にたいする不平・不満、憤りなどのルサンチマン的憎悪などがあげら
れる。途上国においては明 日のコメにも事欠くあり様の生活を強いられている序民は、
一日中重労働にあるため横になれば即ち爆睡し、不眠の悩みどころではない。

 我が家の猫、ミラノ公ドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(通称イル・モーロ)は
私がソ ファに寝そべっていると、どこに寝ていても私の所へやってきて、体の上でぐう
ぐう眠るのがい つものパターンである。猫がよく眠るという事実は昔から知られていの
だが、それにしてもモロ の睡眠時間は並ではない。
 Yahoo(ヤッホー)の『知屁袋』によれば、経典などをネズミから守る為に奈良
時代頃に中国から輸入され、古くは「禰古末(ネコマ)」と呼ばれていたことから、江
戸時代の学者達は この語源について、いろいろ考証をしていたようである。
 ●「鼠子(ねこ=ネズミ)待ち」の略
 ●睡獣(ねむりけもの)=よく寝る動物の意
 ●ネエネエと鳴くけもの=鳴き声に由来する説。昔の人は、猫の鳴き声を「ネエネエ」
  と表現していたらしい。「こ」は小さいもの、身近なものという意味の解釈。
 ●「ねけもの」が転じて「ねこま」=これは、あの有名な滝沢馬琴が主張した語源ら
  しい。
 ●寝小魔(ねこま)=よく寝る小さな動物の意。魔は神でも人でもない有情生物を意
  味する原語で、動物の総称にも使われていた。

 ところで猫の睡眠時間はだいたい12~16時間らしい。しかし我が家の猫は測定したと
ころ23時間17分13秒11の睡眠時間で、覚醒している時間はなんと一日わずか47分46秒49
なのであった。
そこでオキシモーラン社の富士五湖駐在員の私としてはその特性を世のため人のために
なる商品開発を思いたった。
 猫の縄張りを示すためのマーキングは尿スプレーと言われ、通常の排尿と違い少量の
尿を垂直な物に立ったまま後方に向かって噴射する行為で、強烈で独特な臭いがする。
そのスプレー液を集め、神聖な富士山の湧き水、キツネノカミソリから抽出したアルカ
ロイドを少々、72時間煮沸攪拌凝縮常温冷却抽出形成方によって純度の高いエキスを睡
眠剤として販売することである。
ヒルティの『眠られぬ夜のために』に書かれている人生、人間、神、死、愛などの深い
思想による安心立命を得ての安眠ではないけれど、アーラヤ識のなかに潜在的に蓄積さ
れた「眠りたい」という己のプラティカルな欲望を誘発させて眠りにいたらしめる薬で
ある。まずは「睡眠障害で一ヶ月の療養が必要」との医師の診断書をもらい、表から姿
を消した辛利氏にさし上げたい。
 人体への薬の治験はどうなされたかと問われれば、富士五湖駐在員の家族が半年間の
実験の知見のうえ、スマホ、パチンコ、アルコール・ニコチンなどの依存症、腎臓、肝
臓、骨髄などの器官の機能を障害するような副作用も全くない新薬であることをここに
証明するものである。
 「深川いなせ大学」の滝沢馬券教授(滝沢馬琴より十五代目)によると、使用後の目
覚めは大穴を当てたときの至福感と、野に自由に遊ぶ仔猫のほどよい疲労感を覚えたす
ばらしい睡眠薬だというコメントを残している。
 関係者からのお詫び、このたび滝沢馬券教授はニャン眠剤を少し多めに使用したため、
それ以来一度も目覚めることなく、笑気ガスを吸引した時のような、幸せそうなアルカ
イックスマイルを口元にたたえて安眠中であります。この後のコメントについては滝沢
馬券氏の長男であり、現在「中山競馬大学」の滝沢馬糞准教授に依頼しています。
  ●価格:小瓶  2,980円(ニャンキュッパ)
      大瓶 11,131.719円(いいおとこ いさみ いなせ いき)まるで
         九鬼周造の『「粋」の構造』の神髄のような値段と評判である。
  ●電話:0120-373-2374(おおいにわだい みなさん ふみんなし)まで、いまか
    ら30分以内に電話を、テレフォンオペレーターを増員してお待ちしています。



オキシモーラン的エイプリルフール-その2

オキシモーラン社による新商品のご案内
◆『明解宇宙語大辞典』の出版
 ところで皆さんは『亞書』というタイトルの本を知っているだろうか。それはギリシ
ャ文字がただランダムに並べられているだけで何の意味も持たない文章が書かれている
本のことを指していて、著者はアレクサンドル・ミャスコフスキーという人物になって
いる。
 そこで少しwikipediaで調べてみると、「亞書刊行會」という会社から出されていて、
Amazonでしか販売されておらず、64,800円という高額で売りだされている。96巻まで売
りだされているが、全て1点ずつしか売り出されていないという。そして国会図書館に登
録されているという。正式名称は『Книга "?"』なのだそうだ。Книга は書
物という意味で、?はヘブライ語で「アレフ」だ。『アレフの書』と訳すことが出来る。
この本は2つの出版社が登録されている。出版社はユダ書院。ユダ書院からは各言語に翻
訳された聖書が出ている。もうひとつの出版社は、りすの書房である。

 さてこの『亞書』には2・3の疑問が生じている。
 ●一つは、書物と言えるかどうかという疑問である。全く意味をなさない表音文字を
  ランダムに並べることに意味があるのか、むしろ構図や記号や模様や装丁など、絵
  としての芸術としての価値があると考えるのか。
 ●二つ目は、国会図書館法第十一章その他の者による出版物の納入の第二十五条に規
  定してあるからその義務をはたしたのか。
 ●三つ目は、一冊64,800円という価格が妥当かと言うことである。
  ギリシャ文字の一字をランダムに単純に並べているだけで、誤字・脱字等の校正作
  業である初校・再校・三校・著者校などの手間がまったく必要ない。また世の中に
  は好事家が百人くらいはいるから一巻発行すると64,800×100=648,000円となり十
  分ペイ出来るのである。ましてや96巻まであるから62億2千80万円にもなるから驚き
  である。

 しかし国立国会図書館は、発売元から聴取を行い検討した結果、郵送された『亞書』
各巻1冊は、頒布部数が少なく、また、国立国会図書館法に列挙された出版物に該当せず、
国立国会図書館への納入義務の対象には当たらないものと判断したため、『亞書』を発
売元に返却するとともに、発売元に支払い済の納入出版物代償金の返金を求めることと
した。
 国会図書館法の「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納
入することを発行者等に義務づける制度のことで、わが国では、国立国会図書館法(昭
和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入
することが義務づけられている。
 納本された出版物は、現在と未来の読者のために、国民共有の文化的資産として永く
保存され、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されるのである。
 そして今回の『亞書』の問題は、「国会図書館に納品して"代償金"(通常、小売価格の
5割に相当する金額 ndl.go.jp/jp/aboutus/dep… )ゲットする詐欺的行為では?」とい
う憶測がなされた結果であるという噂もある。

  いままでの記述は落語における枕にあたる。さてこれから『明解宇宙語大辞典』編纂
の歴史を紐解くとしよう。
三年前に、生まれた三ヶ月ばかりの仔猫が山の下の里村からはるばる登ってきて我が山
荘に居着いた。名をミラノ公ドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(通称イル・モーロ)
にちなんでその諱を「モロ」とした。 山の奥にひっそりとたたずむ湖水の色のような、
わずかに鈍色の含まれるアクアマリンの色の瞳を向けながら、朝な夕なに話しかけてき
た宇宙語を私は手を抜かず全て収録した。そして母星から送られてくる指令の暗号を解
読することの役目をになったチーフのサカエ・ル・カミノをはじめ「物集班」の力でそ
してそのデータを基に、宇宙語を解読し辞書として編纂に至ったわけである。
  下記は母星から送られてくる「ミッション」の暗号文の一例
  5405401791 9477587214 6324863264 4983412604 8640409293
  1481967000 8996483727 2621990112 1910706012 6312782576
  0210369991 8366476103 5213752153 3872301503 7539398181

 私たちの『明解宇宙語大辞典』は『亞書』の場合と全く違い、無償で下記の図書館に
寄贈することにした。
  国名      名称        (現在の蔵書数+新しく加わる1冊)
日本    :国会図書館             (24,988,176+1冊)
バチカン  :バチカン図書館            (1,100,000+1冊)
アイルランド:トリニティ・カレッジ図書館        (5,000,000+1冊)
フランス  :ビブリオテーク・ナショナル        (10,000,000+1冊)

 この『明解宇宙語大辞典』を目にした「中山競馬大学」の滝沢馬糞准教授は、宇宙語
は皆目分からないが「今世紀の大穴を当てたようで、とてもすばらしい」と、意味不明
の評を書いて絶賛していたと聞く。

参照:「物集班」のメンバーは下記の小説『無限回廊』のなかの第一回の登場人物のな
   かでで紹介されている。
    http://2style.in/alpha/0-0.html

    






2015年

エイプリルフール



 メン・タン・ピン大学サイエンス評論学科の門前雀羅(もんぜんじゃくら)教授は、
オキシモーラン社にたいして次のような高い評価を与えている。
   「我が国には物理学、化学、工学、生物学、医科学など基礎研究から応用研究まで行
  う国際的に高い研究業績と知名度を持つ独立法人・理科学研究所がある一方、世界的
  な研究成果の量はともかく質においては、侵略国の攻撃意欲を完全に萎えさせる最終
  兵器「リターン・パス」および、夢のような永久機関「パワー・イイター」等、世界
  の存続にかかわる戦争やエネルギー問題という重要な案件を解決してきたことから鑑
  みると、研究の質においてはけっして理科学研究所にひけを取らない立派な会社であ
  ると言える」と述べている。
     参照:「リターン.パス」「パワー・イイター」 「無限回廊」第十回掲載
                          http://2style.in/alpha/33-7.html
 そこで今日社員であるキメラ11号は、特別みなさまにオキシモーラン社のすばらしい
商品である「スカウター」及び「ニート・ボール弾」の二つを紹介したいと思っている。

◆スカウターについて
 先日鳩闇憂気終(はとやみ ゆきお)元首相がウスライナのクリノミ半島を訪問し、
「オロシアのクリノミ編入問題」について肯定的な意見を述べたと伝わってきた。たいて
いの政治家は非難されると「真意が伝わっていない」と釈明して、それでも不利になると
病院に逃げ込むのであるが、当の元首相は豆鉄砲を食らったようないつもの表情をしてい
て、一向にその行為の重大さに気づいたようすも、恥じたようすもないようだ。
刹那的であったとしても、かりそめにも世界の冠たる成熟した法治国家であると自認する
ヤバン国を行政の長として治めた偉い人なのだ。
 参考としてウスライナ憲法を見てみると
    第 1条 :ウスライナは主権国家であり、独立した民主的かつ社会的・法治的国家で
             ある。
    第13条 :鉱物資源・空気・水及びその他天然資源、領海内の天然資源かつ排他的・
             経済水域はウスライナ人が所有権を有す。
    第14条 :土地は国の特別な管理下にある、基本的な国の財産である。土地の所有権
       は認める。国民がその権利を法の範囲内で個人及び法人・国と取引するこ
       とは認める。
 しかしウスライナ国の一部であるクリノミが住民投票の結果独立宣言をしオロシヤに帰
属すると宣言した。これはウスライナ憲法、そして国際法上に違反していると思われ、一
国としての主体性の崩壊につながりかねない大問題なのだ。
 だがクリノミ紛争から見えてくるのは、政治的なものだけではなく今回はもっと地球の
運命に関わる重大かつ深刻な問題といえるのだ。元首相は身内からも「遂に本物の宇宙人
になった」とあきれられたという話を聞く。それが真実とすればこの世界の至る所に、地
球の良識を混乱させて征服しようとしている人間になりすましたハトポッポ星人で満たさ
れているのではないかと思われるふしがある。そして彼等は地球人の知らないうちに知識
や芸術や経済等の主要な地球の文明のシステムを牛耳っているのではないかという疑念で
ある。
 そこでオキシモーラン社により開発された有力な最先端科学製品がスカウターである。
それはかの有名なアルセーヌ・ルパンが使用していた片眼鏡(モノクル)のようなものと
思っていい。そのスカウターの旧式のものは、「ドラゴンボール」に登場する異星人の
「フリーザ」および彼の部下の「ギニュー陸戦隊」が使う、通信機能と生命体探索機能を
兼ね備えた装置で、片耳に取り付け付属する半透明の小型スクリーンに、生命体の戦闘能
力を数値化した情報や、その対象への方角や距離が表示されるという情報機器なのだ。
オキシモーラン社はその優れた機能をさらに改良してより強力なスカウターを開発、量産
することに成功した。・・・でその付加された機能は下記の通りである。

  1.人の姿をした異星人を簡単に見分けることができる
    2.異星人の嗜好及び思考を簡単に解明することができる
    3.異星人の肉体的、精神的な弱点を簡単に知ることができる
    4.異星人の心を簡単にコントロールすることできる

 しかし完成度は高いがただ一つの問題があるということを、虚報真報(きょほうしんぽう)
の主筆である滝沢馬券氏により暴露された。
「もし異星人が不法な手段でこのスカウターを手にし使用した場合は、人間を異星人とし
て認識した異星人は、人間の弱点をつぶさに知るところとなるだろう」と。

 オキシモーラン社はこの指摘を真摯に受け止め、引き続きこれからの重大な課題を克服
すべく努力を惜しまないが、同時に地球人・異星人を問わずみなさまの忌憚ないアイデア
を募りたいという声明をだした。

◆ニート・ボール弾について
 今、世界の諸葛孔明を自認する優秀な軍師達を悩ましているのは、中東の「イスラミ国」
「シルヤ」「イクメン」などの紛争がある。しかし無法者の彼等が敵による空爆や突入に
備えて民衆を盾として大都市に立てこもり抵抗している。そのようなイスラミ国の人道に
もとる強固な体制を崩すのは容易ではない。投下する味方の戦力は限りを知らず、民衆の
被災や都市の破壊などの犠牲が大きすぎる。
 さてここでオキシモーラン社の委託を受けた「物集班(もづめはん)」は、本郷冷熱の
地下室の「ペルソナ-異界&ラボ」ではひとつの有力な兵器を開発した。それは「ニート
・ボール弾」である。作り方は企業秘密が多くてここでは明かせないが、理論は実に単純
である。敵が人質をとって立てこもっている場所に「ニート・ボール弾」を打ち込むと、
即座に町全体にバリアーが張られ、内部にニートガスが満たされる。その効力は下記の通
りである。

  1.住民はリラックスして睡眠状態になる
  2.戦力を喪失し、「AK-47、通称カラシニコフ自動小銃」でさえその重さに耐えかね
   て、自動的に武装放棄したイスラミ兵を捕虜にできる。
  3.住民のニート・ボール弾による症状は解毒剤によって24時間以内に元に戻すこと
   ができる
  4.イスラミ国の兵は二度と過激な精神にならないように、継続して「ニート・ボール
   弾」の影響下に置く
  5.世界中のニートの若者から提供された「ニート精神」が紛争地域に平和をもたらした。

虚報真報の主筆 滝沢馬券氏のコメントによると
  前の4項目にくわえて、無気力なの若者からニート精神を削除して、見事に勤労青年
  に変えたという効果は、平和な地球を作り上げる目的にかなうもので、一石五鳥の
  「ニート・ボール弾」の発明は実にすばらしいことである。
  しかしこのような白兵戦のための最終兵器と言えるものでも問題はある。今日、チュ
  ネジアは国境警備で必要な暗視車の提供をヤバン国に要請という虚報真報の記事がみ
  られたが、これは武器ではないのか。海上自衛隊の飛行艇US-2は救難用としてインド
    に売られるのだがそれでいいのか。しかし「ニート・ボール弾」がいかに優秀な紛争
    終結のための武器であっても、ヤバン国の「武器輸出三原則」の理屈を崩せやしない
    だろう。だから世界中が欲しがっても供給することは出来ず、紛争を収めることはま
    ことに難しい。
   また、一昨日の白兵戦で親族の「情」による攻撃を「理」でもって、薄氷を踏む思
    いでかわした「かごや姫」は、イヤヤかニタリ製かいまさらどうでもいいが、ガード
    下の一杯飲み屋の不安定な椅子に腰を下ろしていた。そして国内で「ミート・ボール
  弾」を使用することは違法でないだろうから、次回の「犬塚家具」の紛争には必ず購
  入して会長にぶつけてやろうとこっそりつぶやいて、60°の泡盛を一気に煽っていた。
    という記事を暴露した。

    参照:本郷冷熱の地下室の「ペルソナ-異界&ラボ」 「無限回廊」第四回掲載
                          http://2style.in/alpha/27-7.html









原文


2015年

オキシモーラン的エイプリルフール-



 メン・タン・ピン大学サイエンス評論学科の門前雀羅(もんぜんじゃくら)教授は、オキシモーラン社にたいして次のような高い評価を与えている。
   「我が国には物理学、化学、工学、生物学、医科学など基礎研究から応用研究まで
    行う国際的に高い研究業績と知名度を持つ独立法人・理科学研究所がある一方、
  世界的な研究成果の量はともかく質においては、侵略国の攻撃意欲を完全に萎
  えさせる最終兵器「リターン・パス」および、夢のような永久機関「パワー・イイ
  ター」等、世界の存続にかかわる戦争やエネルギー問題という重要な案件を解決し  てきたことから鑑みると、研究の質においてはけっして理科学研究所にひけを取ら  ない立派な会社であると言える」と述べている。
     参照:「リターン.パス」「パワー・イイター」 「無限回廊」第十回掲載
       http://2style.in/alpha/33-7.html
 そこで今日社員であるキメラ11号は、特別みなさまにオキシモーラン社のすばらしい商品である「スカウター」及び「ニート・ボール弾」の二つを紹介したいと思っている。

◆スカウターについて
 先日鳩闇憂気終(はとやみ ゆきお)元首相がウスライナのクリノミ半島を訪問し、「オロシアのクリノミ編入問題」について肯定的な意見を述べたと伝わってきた。たいていの政治家は非難されると「真意が伝わっていない」と釈明して、それでも不利になると病院に逃げ込むのであるが、当の元首相は豆鉄砲を食らったようないつもの表情をしていて、一向にその行為の重大さに気づいたようすも、恥じたようすもないようだ。 刹那的であったとしても、かりそめにも世界の冠たる成熟した法治国家であると自認するヤバン国を行政の長として治めた偉い人なのだ。
 参考としてウスライナ憲法を見てみると
    第1条 :ウスライナは主権国家であり、独立した民主的かつ社会的・法治的国家で             ある。
    第13条 :鉱物資源・空気・水及びその他天然資源、領海内の天然資源かつ排他的経             済水域はウクライナ人が所有権を有す。
    第14条  :土地は国の特別な管理下にある、基本的な国の財産である。土地の所有権             は認める。国民がその権利を法の範囲内で個人及び法人・国と取引するこ             とは認める。
 しかしウスライナ国の一部であるクリノミが住民投票の結果独立宣言をしオロシヤに帰属すると宣言した。これはウスライナ憲法、そして国際法上に違反していると思われ、一国としての主体性の崩壊につながりかねない大問題なのだ。
 だがクリノミ紛争から見えてくるのは、政治的なものだけではなく今回はもっと地球の運命に関わる重大かつ深刻な問題といえるのだ。元首相は身内からも「遂に本物の宇宙人になった」とあきれられたという話を聞く。それが真実とすればこの世界の至る所に、地球の良識を混乱させて征服しようとしている人間になりすましたハトポッポ星人で満たされているのではないかと思われるふしがある。そして彼等は地球人の知らないうちに知識や芸術や経済等の主要な地球の文明のシステムを牛耳っているのではないかという疑念である。
 そこでオキシモーラン社により開発された有力な最先端科学製品がスカウターである。それはかの有名なアルセーヌ・ルパンが使用していた片眼鏡(モノクル)のようなものと思っていい。そのスカウターの旧式のものは、「ドラゴンボール」に登場する異星人の「フリーザ」および彼の部下の「ギニュー陸戦隊」が使う、通信機能と生命体探索機能を兼ね備えた装置で、片耳に取り付け付属する半透明の小型スクリーンに、生命体の戦闘能力を数値化した情報や、その対象への方角や距離が表示されるという情報機器なのだ。オキシモーラン社はその優れた機能をさらに改良してより強力なスカウターを開発、量産することに成功した。・・・でその付加された機能は下記の通りである。
  1.人の姿をした異星人を簡単に見分けることができる
    2.異星人の嗜好及び思考を簡単に解明することができる
    3.異星人の肉体的、精神的な弱点を簡単に知ることができる
    4.異星人の心を簡単にコントロールすることできる

 しかし完成度は高いがただ一つの問題があるということを、虚報真報(きょほうしんぽう)の主筆である滝沢馬券氏により暴露された。
  「もし異星人が不法な手段でこのスカウターを手にし使用した場合は、人間を異星   人として認識した異星人は、人間の弱点をつぶさに知るところとなるだろう」と。

 オキシモーラン社はこの指摘を真摯に受け止め、引き続きこれからの重大な課題を克服すべく努力を惜しまないが、同時に地球人・異星人を問わずみなさまの忌憚ないアイデアを募りたいという声明をだした。

◆ニート・ボール弾について
 今、世界の諸葛孔明を自認する優秀な軍師達を悩ましているのは、中東の「イスラミ国」、「シルヤ」「イクメン」などの紛争がある。しかし無法者の彼等が敵による空爆や突入に備えて民衆を盾として大都市に立てこもり抵抗している。そのようなイスラミ国の人道にもとる強固な体制を崩すのは容易ではない。投下する味方の戦力は限りを知らず、民衆の被災や都市の破壊などの犠牲が大きすぎる。
 さてここでオキシモーラン社の委託を受けた「物集班(もづめはん)」は、本郷冷熱の地下室の「ペルソナ-異界&ラボ」ではひとつの有力な兵器を開発した。それは「ニート・ボール弾」である。作り方は企業秘密が多くてここでは明かせないが、理論は実に単純である。敵が人質をとって立てこもっている場所に「ニート・ボール弾」を打ち込むと、即座に町全体にバリアーが張られ、内部にニートガスが満たされる。その効力は下記の通りである。
    1.住民はリラックスして睡眠状態になる
    2.戦力を喪失し、「AK-47、通称カラシニコフ自動小銃」でさえその重さに耐えかね て、自動的に武装放棄したイスラミ兵を捕虜にできる。
    3.住民のニート・ボール弾による症状は解毒剤によって24時間以内に元に戻すこと ができる
    4.イスラミ国の兵は二度と過激な精神にならないように、継続して「ニート・ボール弾」の影響下に置く
    5.世界中のニートの若者から提供された「ニート精神」が紛争地域に平和をもたら した。

 虚報真報の主筆 滝沢馬券氏のコメントによると
  前の4項目にくわえて、無気力なの若者からニート精神を削除して、見事に勤労青年  に変えたという効果は、平和な地球を作り上げる目的にかなうもので、一石五鳥の  「ニート・ボール弾」の発明は実にすばらしいことである。
  しかしこのような白兵戦のための最終兵器と言えるものでも問題はある。今日、チ  ュネジアは国境警備で必要な暗視車の提供をヤバン国に要請という虚報真報の記事  がみられたが、これは武器ではないのか。海上自衛隊の飛行艇US-2は救難用として  インドに売られるのだがそれでいいのか。しかし「ニート・ボール弾」がいかに優  秀な紛争終結のための武器であっても、ヤバン国の「武器輸出三原則」の理屈を崩  せやしないだろう。だから世界中が欲しがっても供給することは出来ず、紛争を収  めることはまことに難しい。
   また、一昨日の白兵戦で親族の「情」による攻撃を「理」でもって、薄氷を踏む  思いでかわした「かごや姫」は、イヤヤかニタリ製かいまさらどうでもいいが、ガ  ード下の一杯飲み屋の不安定な椅子に腰を下ろしていた。そして国内で「ミート・  ボール弾」を使用することは違法でないだろうから、次回の「犬塚家具」の紛争に  は必ず購入して会長にぶつけてやろうとこっそりつぶやいて、60°の泡盛を一気に  煽っていた。という記事を暴露した。

  参照:本郷冷熱の地下室の「ペルソナ-異界&ラボ」 「無限回廊」第四回掲載
      http://2style.in/alpha/27-7.html

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